セールスの電話を断れない原因は?

先日、母の携帯にセールスの電話がかかってきた。

 

母も60歳を過ぎて来たので詐欺などに引っかからない為にもここはびしっと断れるのか耳を澄まして聞いていると。

 

電話を切るどころか会話をしだしたので驚いた。

 

セールスの電話を切れない人たちはどうゆう状態なのか母の話を元に考えてみた。

 

●大手の会社の名前に弱い。

●自分に有益な情報をもたらしてくれると思っている。

●基本的に人がいい。

●途中で話を切るのは悪いと思っている。

●危機感がない。

●自分は騙されないと思っている。

 

 

電話の相手は、大手クレジット会社の保険のセールスマン。

 

しばらくの間「はい。はい。」と返事をしていて

次は自分の過去にかかった病名まで話し出した。

 

様子をみていたが、このままでは長々と続きそうだったので

セールスの電話を切るように大きめの声で母に伝えたが

相手の声が聞こえなくなるからちょっと静かにしてよと合図してきた。

 

母は電話を本当は切りたいのに切れない状態に陥り

その後もしばらく話していた。

そして、母が切るために取った手段は

パンフレットを送ってください。だった。

 

 

その後、母に問うてみた。

 

本当にその保険に興味があったのか?

→もちろんNO

過去の病名とはいえ個人情報を赤の他人に簡単に話す必要はあったのか?

→もちろんNO

本当にパンフレットはもらいたかったのか?

→もちろんNO

 

ではなぜこうゆう結果になったのか。

 

母は始めはセールスと分かっていながらも切ることをせず

話を聞いていた。

大手会社からの案内だから聞く価値があると思ったようだ。

 

はい、はい、と話を返事をして話だすと人は断れなくなる。

そして顔もみたこともなくその時に電話してきた人に個人情報を教えてしまう。

客観視してみると何ともおかしな光景のはずが当の本人は全くもって自覚がない。

 

相手にNOというのが嫌なので

母は最終的にパンフレットを送ってください。になったのだ。

 

 

詐欺には引っかからないと母は強く思っている。

引っかかるはずがないと思い油断する。

そして自分の傾向等を客観視する事が苦手なので対策もうてない。

 

事の原因や心理を

娘のわたしが母に話しても聞こうとしない。

 

だから一言「セールスの電話だと分かったらすぐ切る。」だけ伝えた。

 

世の中には商品がたくさんあり、選別するのが大変かもしれないけど

日ごろから自分には何が必要か考えるのも大切なことですよね。

 

お年寄りになって詐欺などに引っかからない為にも防御力も鍛えとかないと。